藤井4段が大台30連勝を目前に初黒星!連勝記録は29でストップへ
なにかと話題になっている中学生棋士の藤井4段。
先日引退したひふみんこと「加藤一二三9段」がもつプロ入り最年少記録を塗り替える、さらには神谷広志棋士が保持していた歴代最多連勝の28勝も塗り替え、快進撃は留まるところを知りませんでした。
しかーーーし!とうとうその日はやってきたのです。
藤井4段敗北!連勝は29で歴代トップ
将棋の最多連勝記録を30年ぶりに更新した中学3年生の藤井聡太四段が、2日、東京で行われた対局で敗れました。
藤井四段が公式戦で敗れたのは初めてで、連勝は「29」で止まりました。
まさかの大台30を目前に初黒星です。
29連勝でも十分凄すぎるのですが、ここまで来たならいけるところまで・・・と思った矢先に敗れてしまいました。
藤井4段の対局後のコメント
「今までどおり自然体で自分の力を出し切ろうと思って臨みました。機敏に動かれてしまって、勝負どころがなく負かされてしまったという感じです」
連勝がストップしたことについて
「デビュー直後からこれだけ注目していただいて、こうして将棋に注目が集まっているというのは、自分としてはうれしいことだと思っていました。連勝記録はいつか途切れてしまうものなので、その点に関してはしかたないと思っています」
今後の抱負
「途中苦しかった将棋もかなりあり、ここまで連勝できたのは自分の実力では出来すぎだと思いますので、これから気持ちを入れ替えて指していきたいと思います。自分の読みの甘さを痛感させられたので、弱点をなくせるように頑張りたいと考えています」
すっごい謙虚。
中学生でここまで立派にコメントできるのは素晴らしいですね。
思春期にここまでの大記録叩き出したら天狗になってもおかしくないのに。
藤井4段フィーバーになった要因は彼の謙虚さもあるかもしれませんね。
藤井4段の連勝記録を見事止めたのは「佐々木5段」
佐々木5段の対局後のコメント
「今回は結果が求められている勝負だと思ったので積極的に勝ちにいく姿勢で臨みました。先手を取れたことが大きかったですが、今回はなんとか勝てたという感じです」
やはり一筋縄ではいかなかったようですね。
29連勝で止まってしまいましたが、ひふみんは彼のことを絶賛していました。
「30連勝という初の連勝記録大台達成は惜しくも実現なりませんでしたが、藤井四段の実力は中学生にしてすでに本物です。
14歳にして常に沈着冷静、強じんな精神力を備える藤井四段ではありますが、他方でプレッシャーも無意識下には感じていたはずです。
ここからまた新たな目標の達成に向けて今後はさらに伸びやかに、しなやかに、研鑽(けんさん)を重ねていただけたらと考えております。
長い棋士人生は今ここに始まったばかりです。この先の勝ち星も敗戦もそのすべてをご自身の力にかえて、人々のこころに感動を与える棋譜を数多く紡いでほしいと願います。
偉大な後輩の成長からは今後ますます目が離せません 。」
ちなみに藤井4段のデビュー戦の相手は加藤一二三9段。
歴代最年少記録保持者を塗り替え、その相手に勝利するという運命的なものでした。
かつてのレジェンドのバトンは、しっかりと次世代に渡されているようです。
藤井4段の今後
彼はまだ中学生。加藤一二三9段は歴代最長の77歳で現役引退したことを考えれば、まだまだこれから大記録を打ち立てる可能性が残されています。
デビュー戦からの29連勝は今後しばらく破られないでしょうね。
歴代勝利数、歴代タイトル獲得数といった大記録をどんどん作ってほしいです。
今後も藤井4段の活躍を期待しています。