【ボクシング】村田諒太、惜しくも敗れる!判定結果に賛否両論
村田諒太選手、惜しくも判定負けでした。
4Rにダウンを奪うも、後半はエンダムの方が手数が多かったため・・・というのが解説の見解。
ボクシングの判定は非常に難しい。
亀田興毅選手の最初の世界挑戦も、序盤にダウンを取られながらも判定で勝利になったために非常に問題になっていたことを覚えています。
個人的な感想としては、やはり相手の経験がものをいったというところでしょうか。ボクシングの勝ち方というのをわかっているというか。
世界戦の採点基準
世界戦の採点は、大まかにいって下記の4項目で判断される。
採点に占める割合は、下記1が最も大きく234と続く。
基本的に1~4のいずれかの基準で差がある場合10対9とする。
注! 団体(WBA,WBC)によって各項目の採点に占める割合,優先順位が多少異なります。
また地域コミッションやジャッジの出身地域により採点傾向の違いなどが見られます。
1.有効なクリーンヒット
相手の急所に有効なパンチをヒットさせ、よりダメージを与えた方を優勢とする。
2.アグレッシブ(有効な攻勢)
より攻撃的である方を優勢とする。ただし単なる突進は攻勢とは認められない。
3.リングジェネラルシップ(主導権支配)
巧みな試合運びによって主導権を支配している方を優勢とする。
4.ディフェンス(防御)
相手の攻撃を無効にする防御に長ける方を優勢とする。
ただし攻撃と結びつかない単なる防御は評価しない。
その他
・ノックダウン、またはそれに近い状態で優勢な場合は10対8とする
・2度のノックダウンや一方がグロッキーでノックアウト寸前の圧倒的
優勢の場合は10対7とする
エンダム選手は判定狙いだったのではないかと。
常に手数を出し、手を出し続けることによって上記のポイントを積んでいったかとおもいます。
村田選手のパンチは派手に見えましたが、ほぼ全てブロックの上からでしたからね。
エンダム選手は序盤のダウンの時から足が効いていたため踏ん張れない=ブロック上からでも効いてるように見えた。こんなところではないかと。
あと会場がホームだったのも(視聴者目線の)判定をわかりづらくした要因です。
村田選手がパンチを撃つだけで会場が盛り上がっていましたからね。
後半だけの試合展開だと
- エンダム・・・圧倒的手数で村田選手に手を出させない
- 村田・・・強打で反撃するものの、クリーンヒットにはならず
採点は「各ラウンドごとに優劣をつける」ことになっているので、村田選手が序盤にダウンを取ってから終始優勢だった・・・というわけにはいかないのです。
解説にもあったようにエンダム選手の回復力もとんでもなかったですからね。
ダウンを取られた後の方が手数が多かったぐらいです。
「エンダムが手数で試合をコントロールした」「村田には積極性がなかった」
という風に捉えられたのでしょうね。
勝負には勝っていたが、ボクシングで負けた。これが今回の試合の感想です。
村田選手もエンダム選手も死力を尽くした戦いだったのは確かです。
判定に納得いかないと「買収だ」で片づけるのは両選手に失礼だと私は思います。
二人は素晴らしい試合をしました。
村田選手は必ず再起するはずです。今度こそは世界タイトルを取ってくれるでしょう。