母の日になぜカーネーション?意味を理解した上でプレゼントしよう
母の日が近づいてきました。
母の日は5月の第二日曜日。今年は5月14日がそうですね。
母の日は決まってカーネーションを贈ることが一般とされますが、なぜカーネーションを贈るようになったのか。
気になったので調べてみました。
亡き母のために、カーネーションを配ったことがきっかけです。
母の日にカーネーションを贈るきっかけを作ったのは、アメリカ人の少女アンナ・ジャービスです。
亡き母のために白いカーネーションを配ったことから、母の日にカーネーションを贈る習慣ができました。
アメリカに住むアンナ・ジャービスという少女の母親が亡くなったのは、1905年5月9日のこと。その3年後の1908年5月10日、アンナ・ジャービスはフィラデルフィアの教会で、亡き母を追悼するために白いカーネーションを祭壇に飾り、出席者にも配りました。白いカーネーションは、彼女の母が好きな花だったのです。
この出来事をきっかけに1914年、5月の第2日曜日が母の日に制定されました。当初は母親が健在な人は赤いカーネーションを、母親が故人である人は白いカーネーションを自分の胸に飾っていました。それが、やがて母親本人にカーネーションを贈る習慣へと変化していったのです。
元々カーネーションは、十字架に架けられたキリストに聖母マリアが落とした涙から咲いた花だといわれています。そして白いカーネーションは十字架にかけられる前のキリストとマリアを表し、赤いカーネーションはキリストの体から散った血の色と言われています。白と赤では同じカーネーションでも、意味合いが違っているのですね。
日本に母の日の習慣が伝わった当初は、赤と白のカーネーションを区別して贈っていました。しかし、母がいる子といない子とで区別することにも配慮すべきとの声もあり、赤いカーネーションを贈る習慣が一般化していきました。
また近年は、多彩な色のカーネーションが増えていることもあり、赤いカーネーションにこだわらなくてもいいという考えが広がっているようです。ただし、白いカーネーションは母親が故人である場合に贈る色なので、白は避けた方がいいかもしれません。
現代ではカーネーションの色もバリエーション豊富になり、カーネーション=母の日に贈るものとして認識されています。
母の日を逸話になぞらえて贈るものを選ぶとしたらカーネーションである必要はないのかもしれません。
アンナ・ジャービスさんがなぜカーネーションを母に贈ったのか。
大事なのは贈る気持ちではないでしょうか。